目貫

目貫(めぬき 日本刀の柄に留める飾り金具)のカフリンクスです。
目貫コレクターのお客様よりご注文いただいた特注品。

今回は、達磨と獅子・虎の2対の目貫。
達磨は前側と後側で1対となっているところがとてもユニークです。
後姿だけ見ると一瞬「?」となりますが、前を見ると「お〜達磨か」とわかります。
コロンとしたお尻がユーモラスなのですが、そこに「七転八起」の不屈の魂を感じ取ることができます。

獅子と虎は、これはもともと対として作られたものではありません。
金属の素材や製法は異なるのですが、それぞれ片割れを無くしたもの同士を対にしました。
古来より勇しさや力の象徴となっている獅子と虎。
カフリンクスに生まれ変わった獅子と虎がタッグを組んで、「聖獣ペア」としてパワーを発揮してくれそうです。

達磨カフス1達磨カフス2







達磨カフス3獅子カフス1







獅子カフス2獅子カフス3







カフリンクス(カフスボタン)専門店カフショップ

桃猿目貫カフリンクス3桃猿目貫カフリンクス








桃の実、花をもった2匹のお猿さん。
とぼけた表情で、どこかユーモラスな雰囲気も漂っています。

これは、日本刀の目貫(めぬき)で作ったカフリンクスです。

目貫とは、刀身が柄(つか)から抜けないように留める釘であり、またその釘を覆う飾り金具をさします。
飾り金具は柄の両側につけられるため、必ず1対になっています。

にぎやかな表通りのことを“目貫通り”と呼びますが、刀の装具のなかでも目貫は目立つ部分であり、家紋のほか様々な趣向の凝った意匠の作品が見られます。

写真のカフスは、目貫コレクターのお客様からのご注文で製作しました。
手で握る柄に装備される金具である目貫は、カフスにリフォームするのに高さは丁度良い具合なのですが、横幅が大きすぎるものも多いようです。
コレクションの目貫のなかから、カフスとしてもバランスが良い横幅があまり大きくない物を選ばれたそうです。

目貫をカフスにリフォームするにあたり、当初は目貫の裏面にカフス足を直に溶接する方法も検討しました。
しかし、この方法では熱で表面の仕上げを傷める恐れがあるため、目貫のシルエットに沿った背板を作り、爪留めとすることとしました。
板と爪の素材はシルバーで、目貫の色合いになじむよう燻し仕上げとしています。

桃猿目貫カフリンクス2









お猿のカフスのほか、目貫のカフリンクスを幾つか製作させていただきましたので、次回またご紹介させていただきます。

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