富士の扇カフボタン1富士山の扇カフリンクス3







お客様が所蔵されているヴィンテージ・カフリンクスです。

扇子のシルエットにカットしたシルバーに、扇子の骨、要(かなめ)、扇面を手彫りで表し、扇面に富士山と麓の民家の風景をこれも手彫りで描いています。

くすんだ銀色のなかに、彫刻の線が金色に光って、実に味わい深い風合いとなっています。

富士は日本一の山。
富士山は、日本の最高峰であるともに、その美しさから古より日本人に愛され、信仰の対象、多くの美術工芸品のモチーフとなってきました。日本を代表する山であり、日本のシンボルといえる存在でありましょう。

扇子は日本の発明品。
恥ずかしながら、私は最近、『「縮み」志向の日本人』という著書を読んで初めて知りました。
(『「縮み」志向の日本人』←タイトルだけ見て日本バッシング本かと誤解しそうになりましたが、日本文化の特長を分析した素晴らしい本でした)

風を送るウチワが大陸から日本に輸入されたのは7世紀ごろ。それを折りたためるように8世紀ごろ日本で工夫されたのが扇子なのでそうです。物をコンパクトにして実用性と付加価値を高める発明は、現代でも日本人の得意とするところですね。

日本の美しい自然、日本の技と智慧。
小さなカフリンクスのなかに、様々な日本の“良きもの”を見ることができます。



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