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先日更新したヴェンテージ・ファイルNo.14は、スワンク(SAWANK)製カフリンクスの特集です。
スワンクは、米国の伝統的なジュエリー・アクセサリーメーカー。
そこで今回はその老舗スワンクをご紹介いたします。


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スワンクの創業は1897年。
サミュエル・M.ストーンとモーリス・J.ベヤーが、女性のために宝石を生産して、
販売するためにアトルバロ・マニュファクチャリング社を設立しました。


1908年に、ベヤーは男性のジュエリーを生産する新しい部門を創設。
新しい部門は、Kum A Partボタンを開発し、それが会社を急成長させる大きな力となりました。
このKum A Partボタンは、カフショップのスナップリンクのようなタイプのカフリンクスです。

第一次世界大戦の頃、アトルバロ・マニュファクチャリング社は、米国軍用に何千個もの金属製の認識票の生産できるくらい大きくなりました。
軍人が首に下げる認識票(氏名や生年月日、性別、血液型などが刻印されている)は、犬の首輪の鑑札になぞらえてドッグタグと呼ばれています。

また、米国政府より多数のピンズ、ボタン、ネクタイ留めなどの生産を請け負うようになり、メンズラインに集中するようになりました。


スワンクという名前が印刷広告に現れ始めたのは1927年。
1936年には、アトルバロ・マニュファクチャリング社は、Swank Products Inc. と改名。その後、会社は、もう一度改名して、Swank Inc.になりました。
第二次世界大戦の始まりにより、米国軍の軍事用品、勲章などの製造が主力となり、個人向けの製品ラインが縮小されました。

第二次世界大戦後、スワンクは、個人向けのジュエリー・アクセサリー製造ラインを復活させ、さらに、財布やベルトなどの革製品、ギフト用品、香水を加え、多角化しました。 1980年代にはレディースのジュエリーラインを再開。「ケネス・コール」、「ジェフリービーン」、「ピエールカルダン」、「ノーティカ」、「GUESS?」等々、様々な有名ブランドのを取り扱うようになりました。現在でも米国におけるメンズ・レディスのジュエリー・アクセサリー、皮製品の主要メーカーのひとつとなっています。

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写真は1960年のスワンクの雑誌広告。
カフリンクス&タイバー、タイクリップのほか、喫煙用品、ブラシ、ベルト、キーホルダー、財布、時計など、幅広いメンズ・アイテムを取り扱っていることが分かります。

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