エピソード癸

「私がカフスボタンをするようになったのは
クリスマスツリーがきっかけです。

私は、幼少期から地方の純和風な家庭で育ったせいか、
自宅はおろか近隣にもクリスマスツリーなんて
ゴージャス且つ舶来チックなものはなく、
唯一、駅前のデパート前に毎年大きなツリーが1本だけ
色とりどりの電飾に演出されながら輝いていました。

毎年冬になると男の子のくせに、そのツリーを眺めるのが大好きでした。

そのせいか、大人になった私は、妻子の冷ややかな視線にもめげす、
自宅に巨大なツリーを毎年飾りひとりで喜んでいますが、
数年前、ふと街角で、色ガラスで出来たカフスボタンを見つけた時、
あの懐かしいツリーの電球を思い出し、
当時カフスボタン用のシャツも持っていないのに、思わず購入しました。

それがご縁で、今ではすっかりカフス好きです。

時折、ぼんやりと腕元のカフスボタンを見ると、
子供のころの懐かしい記憶が今でも蘇ってきます。」

 <ペンネーム:ロブ 様より>

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カフリンクス(カフスボタン)専門店カフショップ



今年もクリスマスが近づいてきました。
幾つになっても、華やかなクリスマス・デコレーションを見ると胸躍らされます。
いつもより少しだけ浮き立つような華やかな気分、何か特別な感じを、カフスボタンは与えてくれるのかもしれません。