3代目ジェームズ・ボンドとなるロジャー・ムーアが活躍する映画OO7シリーズの第9弾。
 ゴールドで彩られたダンディな70年代ファッションにも注目です。


『007 黄金銃をもつ男』1974年 
監督・ガイ・ハミルトン
出演:ロジャー・ムーア(ジェームズ・ボンド)
   クリストファー・リー(フランシスコ・スカラマンガ)

007ちらし












黄金銃のカフスボタン黄金銃






<ストーリー>
イギリス謀報部に届いた007への挑戦状。それは黄金の銃を持つ、謎の殺し屋スカラマンガからだった。彼を追って香港に飛んだボンドは、彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る……。


007いえば秘密兵器、というぐらい、私的には秘密兵器がこのシリーズ映画の見どころになっております。近年の007映画はリアリズム志向なのか、トンデモ秘密兵器が登場しなくなって寂しい限り(´ω`)

ボンド・カーといわれる夢のような車も良いのですが、携帯できる武器など小さいものに特に心惹かれます。

本作では、秘密兵器を駆使するのはボンドではなく、悪役のスカラマンガです。

このスカラマンガ。
サーカスで育ち、後に殺し屋になったという人物ですが、いささか偏執的というか独特の美意識をもった悪役となっていて面白いのです。

映画の序盤で隠れ家でくつろぐスカラマンガを描いていますが、その隠れ家もかなりヘンテコ。トレーニング・ルーム(?)が、遊園地のビックリ・ハウス仕様となっています。邪悪な妖精のごとき使用人をわざわざ傍において、それを楽しんでいるように見えるところも不気味です。

映画では、スカラマンガがボンドを挑発する、これといった理由がはっきり描かれていないのですが、スカラマンガの人物を見ていくうちに、ただ「ボンドに追いかけられたい」というのが理由なんだな〜、と勝手に解釈しました。ボンドに迫られて、ゾクゾクと歓喜に震えているスカラマンガの心情を想うと、見ている私のほうも何だか気持ちがゾクゾクしてきます(笑)

本映画の秘密兵器のひとつ、スカラマンガが愛用する黄金の銃。
これが組み立て式でして、金のシガレット・ケース、ライター、万年筆、そしてカフリンクスがパーツになっているのです!
カフリンクスはトリガー(引きがね)部分を担っています。
分解すると、紳士が携帯して然るべき日用品・装飾品に早代わりするわけですから、どんなボディ・チェックも容易に潜り抜けることが出来るでしょう。

しかし、いくら素早く組み立てられるからといって、とっさの場合には役立たないと思われます。これもスカラマンガならではの、実用性より趣味性が強い武器といった感じです。

タイや香港をロケ地とした映画で、スカラマンガは、リゾートを思わせるオフホワイトのスーツを常に着用しています。ダークスーツのボンドとは対照的。
オフホワイト、クリームなど白っぽい色のスーツには、金色の装飾品が良く映えると思います。

最近、男性の装飾品は銀色が主流になってしまって、金色を手ごろな既製品で探すのが難しい状況です。銀色に比べて主張が強い金色は、「嫌らしく見られそうでヤダ」と仰るかたもいらっしゃいます。嫌らしい=スケベ、金満、アクどい、といったイメージでしょうか。
しかし、金色を上手に使えば、銀色では出せない色気や持ち主の個性を演出できると思います。

不気味な嫌らしさ全開、しかし、ボンドを食うほどの悪の魅力を放つスカラマンガを見て、金色装身具の復活を願ったのでした。

また、本作では、スカラマンガの「もうひとつの黄金銃」ともいえる「太陽エネルギー装置」が登場します。石油危機に直面して新エネルギー開発が本格化した70年代らしいアイテムといえましょう。世界のエネルギー革命をもたらす素晴らしい装置だそうです。
あくまでフィクション、映画のお話ですが、もしスカラマンガが暗躍を続けてくれたら、現在は太陽エネルギーで回る世界だったかもしれない? などと、変な夢想を抱いてしまいました。

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