2008年01月

木のカフリンクスを造る。

ここは、都内の木の加工所。主に挽物の加工をしています。

木の塊を機械に取り付け、回転させます。
陶芸で言うと轆轤(ろくろ)のようなものですが、木工では横軸の機械が使われます。
そこに鑿(のみ)などの刃物をあて削り出していきます。
椅子やテーブルの脚、欄干(らんかん)などを造ります。

木工所1







木のカフリンクスを造るにあたり、大変お世話になっている加工所のご主人。
ご主人は凄い。

1、材料は木の木目や質感を見れば何の木かがわかるだけでなく、
削りだす木の香りでも、材料を言い当ててしまう。

2、大量生産品についてはゲージ(削りだすための型のようなもの)を使うが
少量のものについては、目測で商品を作り上げてしまう。

3、長いものから短いものまで100点以上はあるという鑿(のみ)や鉋(かんな)を自分の手で作ってしまう。

木工所に、鍛冶屋の設備だと思っていたの箱鞴(ふいご 燃焼を促進するための送風装置)があるとは何とも奇妙な感じがしたのですが、昔は当たり前だったとか。

持ち手の木部は当然のこと金属の部分も自ら作ってしまうとは。
どうやら、自分で道具を作った方が仕事が速いというのが理由らしい。
必要ならば、必要なものを作る。
あまりにも当たり前ですが、なかなか真似の出来ないことです。
大工道具に詳しい方ならばご存知かもしれませんが、ノコギリの刃もカンナの刃も使い捨ての時代に、金属までも切って、叩いて、磨いてしまう。

木工所、恐るべしです。

4、大変な仕事に驚いた私に、「毎日やってることだから」と平然。

淡々と仕事を続けるご主人は本当に凄い!!

木工所2木工所3

アップルコア・ウッド(メープル)1アップルコア・ウッド(ローズウッド)1








アップルコア・ウッド(メープル)2アップルコア・ウッド(ローズウッド)2








カフショップのオリジナル・カフリンクスの新作。
木の質感を生かしたシンプルなカフリンクスです。

清潔感のある白木のメープル、
微かに紫色を帯びた暗褐色のローズウッドの2種類。

メープル

カエデ科の落葉広葉樹。

メープルと言えばメープル・シロップ、そしてカナダの国旗。
日本名はカエデ。
葉の形がカエルの手に似ていたのがその語源のようです。
カエデでピンと来ない方もモミジと言えばお分かりでしょう。
モミジは紅葉(もみじ)のことで色を変える樹木の総称としても呼ばれるようなので
やはり、メープルと呼ばせていただきます。

メジャーリーガーのバリー・ボンズが年間73本の本塁打を打って以来、
バットの素材としても有名。

白木に細かく入った木目が美しく、塗装をするのはもったいないと思い、今回は生地のままで製作しました。
使っているうちに、綺麗なあめ色に変わって来ることでしょう。


ローズウッド

マメ科の広葉樹です。

新しい木は薔薇の香りがすることもあるため、ローズウッドの名が付けられたそうです。
日本では紫檀(したん)とも呼ばれ、高級家具や工芸品に用いられる銘木です。

木質は緻密で、力強い印象です。
こちらも、使い込むほどに深みある色合いに変化します。

★アップルコア・ウッド(メープル、ローズウッド 2アイテム)

ハート・カフリンクスバレンタイン・カフス








世界各地で様々な祝い方のされるバレンタインデー。

欧米などでは、男性だけでなく女性も様々な贈り物を恋人などに贈る日です。
例えば、花やケーキ、カードなどを贈ります。
日本でチョコレートのプレゼントがすっかり定着しましたが、
最近では、ヨーロッパなみに贈り物の幅がひろがってきています。

どんなに美しく、甘く、苦く、美味しいチョコレートでも、口に入れてしまえば永遠に姿を消してしまうからか。はたまた、皆と同じチョコレートでは差がつけれない、からでしょうか?

今回ご紹介するのは、
人気があるバスケットのハートシリーズに続き、真鍮をハートの形に切り抜き、メッキをした、モチーフシリーズのその名もバレンタイン。

小ぶりなハートを4種類の色でコーディネート。
ピュアな白を思わせるシルバー。
爽やかなレモン・ゴールド。
しっかりとした存在感のブラック。
流行のピンク・ゴールド。

カードを贈る際には、「From Your Valentine」や「Be My Valentine」と書くそうです。
小ぶりなハートのカフリンクスに、イニシャルや記念の日をレーザー彫刻しても素敵です!

 ★バレンタイン/ピンクゴールド 
 ★バレンタイン/シルバー
 ★バレンタイン/ブラック


↓こちらは2009年の新作。
小さなパールがアクセント。スマートなハートのカフリンクスです。
真珠ハート1真珠ハート2








★真珠ハート

カフショップ店舗ウィンドウカフショップ店舗内観








宝探しの屋根裏部屋とおもちゃ箱

都心のビルの隙間に、幼いころ遊んだ屋根裏部屋を発見。
屋根裏部屋は、大人たちがどうしても捨てられない物、ガラクタが詰まった場所。
しかし、子どもにとっては、心地よい隠れ家であり、
胸がわくわくする宝探しの場所でもあった。

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大人になって子供の頃のおもちゃ箱を探し出した。
子供にとって、その箱は大切なものを入れるだけの箱でしかなかった。
大人になってその箱を再発見した。
再発見したのは、その箱のうつくしさ。
古いけれども丈夫なブリキの箱。
ふたに付けられた、いくつもの凹凸。
細い線で描かれた店のロゴマーク。
四隅がしっかりとした貼箱。
濃い色紙の箱と淡い色のふた。
その濃い色と淡い色の境目が、「いつでも開けてくれ」と
準備をしてくれているよう。

今また、その部屋と箱を使い始めようと思った。
子供の宝物を思い出とともに、しまっては置かない。
思い出の中の夢は何だったか考えてみる。

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カフショップの新店舗のイメージは、子どものころ、隠れ家、探検場所として遊んだ屋根裏。
他人から見ればガラクタ、しかし当人とっては大切な物をしまう場所、そして、掘り起こせば何か新しい発見、宝物がみつかるかもしれない場所。
多忙なビジネスマンをはじめ、さまざまなお客様が、気ぜわしい日常からしばし離れ、カフリンクスで遊べる空間を目指しています。

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