2007年05月28日 カメオ/薔薇のカフリンクス 1輪のバラの花をあしらったカメオ(浮き彫り)をアンティーク風のフレームに収めたカフリンクス(カフスボタン)。 フェミニンなモチーフを男性が身に着けると優しく、また時に艶っぽい雰囲気が醸し出せます。 バラの花言葉は、愛・恋・美・幸福。 「薔薇色の人生」は、歓びに満ちた美しく幸せな人生。 →カメオ/薔薇 カラーは赤、薄紫、黒、乳白色の4色
2007年05月26日 お父さんのカフスボタン もうすぐ父の日。 お客様が店でヴィンテージ・カフリンクスをご覧になっていると、 「そういや、親父(おやじ)がたくさん持ってたんだよね」 なんて、お話になることも。 その時は 「それは確認された方が良いです。素敵なのがあるかもしれませんよ」 (すっごく良いものだったら是非みせてください) とお話します。 「そうか!」と頷かれて、そのまま帰られるお客様も・・・。 カフスボタンといえば、父親を思い出す方も多いよう。 (お父さんのそれは、カフリンクスではなく、カフスボタンという呼び方がしっくりしますね) 父親のカフスボタンにまつわる思い出、父親から子へと受け継がれるカフスボタンのエッセーもいくつか眼にしたことがあります。 「今日は父親のカフスボタンを着けてるんですよ」と、 お客様に見せていただいたこともあります。 カフスボタンは、男性のアクセサリーのなかで長い時間生き残っているアイテムです。 お父さんに贈るカフスボタン。 そのカフスボタンは、もしかしたら将来、自分が譲り受けることになるかも。 そしてまた、自分の子供が使うようになるかもしれません。 もしかしたら、です。 ★「お父さんのカフスボタン」にまつわるエッセー ストーリー2 /ストーリー5 / ストーリー8
2007年05月24日 匠(たくみ)カフリンクス 東京彫金の伝統工芸士(東京都伝統工芸士)の清水晴俊(しみず はるとし)氏の手によるカフリンクス(カフスボタン) 。 東京都伝統工芸士とは、東京都が指定する伝統工芸品の製造に従事する者のうち、特に高度な卓越した技術・技法をもつ技術者を都知事が認定するもの。 今回のカフリンクスは、普段、氏の得意とする伝統的な花鳥のモチーフを離れ、動物たちの生き生きとした姿を軽やかに鏨で彫刻していただきました。 熟練の鏨運びは筆で描くように滑らか。 見る角度、光の当たり方によって、動物達の表情が変わって見えるのも魅力です。 カフリンクスの素材は真鍮、ロジウムメッキ。 丹念に磨きを施した真鍮板に彫刻し、それをカフリンクスに成形してロジウム・メッキをかけています。 来週は清水氏の仕事場の様子をご紹介します! ★匠カフリンクス(12,600円 税込)
2007年05月08日 『おしゃれ泥棒』 男性俳優が全ての場面でカフスボタン(カフリンクス)を着けている映画。 美術館の警備員までも! How to steal a million の邦題が『おしゃれ泥棒』。 ジバンシー、カルティエがオードリーの衣裳、ジュエリーを提供。 邦題の通り実におしゃれな映画ですが、オードーリーだけではなく男性のファッションにもご注目を。 『おしゃれ泥棒』1966年 アメリカ 監督:ウィリアム・ワイラー 出演:オードリー・ヘップバーン (贋作者の娘 ニコル) ピーター・オトゥール (私立探偵 サイモン) ヒュー・グリフィス (贋作者 シャルル・ボネ) おしゃれ泥棒 [DVD] [DVD] 資産家で美術品コレクターのシャルル・ボネは、実は美術品の贋作者。 彼が作ったビーナス像が美術館に展示され科学鑑定にかけられることに。 娘のニコルは贋作がばれるのを阻止すべく、私立探偵サイモンと美術館からビーナス像を盗み出そうとするが・・・。 「ボヨヨ〜〜〜ン」 ティンパニの間延びした大きな音。 「ところで科学的な精密検査には立ち会いますか?」 美術館からの使いに想定外の科学鑑定を切り出されたニコルとその父の反応を表わしてます。 昔のコメディードラマでお馴染の音響効果が、この映画で使われていたとは。 ドリフのずっこけを思わせる絶妙な間合いの1コマで、ついつい繰り返して観てしまいました。 この映画で特に目を奪われたのは、天才贋作者であるシャルル・ボネの強烈なキャラクター。 そして、高い美意識をもつ彼の装い。 彼は19世紀に使われていた絵の具を使用するために、当時のキャンバスから絵の具を 剥がす手間も惜しまない。 「ゴッホだってこんな苦労はしてない」と言い、 「彼は一生に一枚の絵しか売れなかった」「それに引き換え私は彼の名誉のために2枚も売った」と、 自分の贋作を擁護するツワモノ。 主役でもないのに8回も衣裳を替える。 黒いタキシード、青いタキシード、黒のスーツ 灰色のスーツ等。 その袖にはいつでもカフスボタン(カフリンクス)が留められています。 絵を描くために作業着を着ていても、もちろんガウンを羽織っていてもです。 想像してみてください。 青いビロードのガウンに大きな赤茶のシルクスカーフ、胸のポケットには白いポケットチーフ、首から下げた丸い眼鏡。左手に新聞、右手に朝の紅茶。 そして、カフスボタン。 この着こなしに憧れてしまうのは私だけでしょうか。 まずはシャルル・ボネのようにカールした眉毛、グリッとした眼、縦に伸びたあごひげが必要かもしれませんね。 <おまけ> 美術館に忍び込む前日、私立探偵はニコルに清掃人の服を着せ、「合格だ。ジバンシーの服が休める」と言いました。 唯一、ニコルがおしゃれとはいえない格好をさせられるシーンです。 しかし、オードーリーが身に着けると清掃服も可愛らしい。 本当はジバンシー製の清掃服ではないでしょうか?