2007年01月

カフショップでは、開店当時よりお客様のお名前(英文)頭文字を
刺繍で表すイニシャル・カフリンクスを、ご注文によって製作してきました。 

そして、もっと気軽にお買い求めいただけるよう、既製品の刺繍イニシャル・カフリンクスもご用意しています。

このイニシャル・カフス(既製品)を企画する際、
書体、生地、糸の色を決め、『さあ 準備OK』 っと両手を上げて・・・、
ここでハタと疑問に思いました。 

アルファベット26文字、全てを同じ数だけ作る必要があるのだろうか?と。

そこで、イニシャルについて調べてみました。
すると、次のような記載をネット上で発見。

「歴代首相のイニシャルは、MとHとKが多い」

 そう言われてみれば・・・。 平成の世になってからの首相は10人。
そのうちMは3人(宮沢、村山、森)、Hが3人(細川、羽田、橋本)と、MとHのイニシャルの首相が断然多いのです。 

さらに、戦後の首相27人全員を振り返っても、やはりHが一番多く(5人)、ついでM(4人)、K(4人)となっています。

 M.H.Kのイニシャルの人は、首相になりやすい?

 一瞬、こんな錯覚を抱いてしまいますが、これは次のような日本語の特性によるもの。

日本語の「あかさたなはまやらわ」は、母音の「A・I・U・E・O」のほか、子音の「K・S・T・N・H・M・R・W・Y」に、前記の母音がくっついて成り立っています。 

そのため、頭文字となる英文字は26文字中、13文字と半分に絞られてしまいます。 

さらに、「K」などが、「か・き・く・け・こ」の5文字に使われるのに対し、「A・I・U・E・O」は、それぞれ「あ・い・う・え・お」の各1字しかありません。 
また、「W」は「わ」のみ、「Y」は「や・ゆ・よ」3文字、
「R」で始まる名字は少ないことから、13文字のなかでも、特に「K・S・T・N・H・M」の6文字が使用頻度の高い文字、
ひいては日本人名のイニシャルに多くに見られる文字となる、ということです。

★カフショップのオリジナル・カフリンクス<イニシャル>
★カフリンクスのオーダーメイド

 


ラッキーペニー4









アメリカで「ラッキー・ペニー」と呼ばれる1セント硬貨をカフリンクスにしました。
ペニーは1セント硬貨の通称。

朝一番に拾った1セント硬貨は「ラッキー・ペニー」とされ、アメリカでは幸運を呼ぶお守りとなっています。
その際、落ちているコインが表(リンカーンの顔)を向けているのが良いという伝承もあります。

1セント硬貨は最小単位のお金。日本の1円玉のようなものです。
小銭だからこそ、道端で身の回りで、拾うこともままあるのでしょう。

幸運は私たちの身近なところに転がっている。
誰にでも幸運をつかむチャンスはある。

ささやか小銭「ラッキーペニー」は、そんな風に私たちを励ましてくれるような気がします。

★カフショップのオリジナル・カフリンクス<ラッキー・ペニー>

南海のトレジャーハント』 パトリック・ウッドロウ 2006年 早川書房


モノには基本的な用途というものがありますが、基本用途以外にも色々な使い方があるようです。

靴下にプレゼントを入れたり、ハンカチをわざと落として殿方の気を引く道具にしたり(←いつの時代の話?)・・・・

カフリンクスはというと、基本的には袖を飾るアクセサリーなのですが、
ジャケットの襟元に着けてバッチ(以前ご紹介しました)として使う、というのもあります。
まあ、紙にパンチで穴を開けてクリップ替わりに使う!こともできますね。

本書に出会って、また新しいカフリンクスの使い道を発見しました。
ひとつは、ペンダントトップに使う。
そしてもうひとつは、メッセージ(秘密の遺産の在り処を示す座標)を刻む、
というものです。

本書の主人公は29歳の水中カメラマン。彼は祖父が残した銀のカフリンクスを袖につけず、鎖にと通しペンダントとして胸に下げています。彼の手元にあるカフリンクスは一対の片方で、もう片方は彼が幼い頃に盗まれてしまったのです。
彼が命を狙われ、それがカフリンクス目当てのものと知ることから、失われた片方を取り戻す手がかりを得ます。危険と謎に満ちた宝探しの旅の始まりとなるのです。

カフリンクスの片方には緯度、もう片方には経度が刻まれ、ふたつ合せて遺産の場所を示します(まあ、それだけでは簡単すぎますので、さらにそこから場所を特定する「暗号」を解かなくてはいけないのですが)。
片方と片方が合さって宝物に出会える。
「出て来いシャザーン!」ではないですが、とってもワクワクします♪
イギリス人の作者は1971年生まれ。日本の出版は2006年出版と新しい本なのですが、不思議と懐かしい感じがします。暗号解読、宝探し、舞台は南の島と海・・・少年の頃夢描いた胸躍る冒険の旅を、大人になって本当に現代で体験するかのようなお話です。

皮肉なユーモアにあふれる主人公の独白が、随所にちりばめられている本書。ハードボイルドの伝統を継いでいるようで、これもまた懐かしさを感じる要因かもしれません。どんな窮地に立たされても、こんな台詞を吐いてみたいもんだ、と思います。

カフショップでも「メッセージ・リンク」として、カフリンクスにメッセージを彫刻をさせていただきます。遺産の在り処のほか、様々なメッセージにご活用ください。

★カフショップ公式サイト(ネット通販)
カフリンクス(カフスボタン)専門店カフショップ

http://www.cuffshop.com

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